こんにちは!TOEIC885点取得、IELTS6.5取得の杏夏(あんな)です。
今回は実際に2週間の短期留学に自費で行った私が「短期留学の価値」を正直にお話しします!
「短期留学なんで行っても意味ない」
そんな言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?今これを読んでいるあなたは、今まさに短期留学に興味がある方なのではないかと思いますが、きっとこの言葉が心に重くのしかかり、「高いお金をかけて短期留学をすべきなのか」という迷いを生んでしまうのではないかと思います。なぜなら私がそうだったからです。
私は社会人になって、長めの夏休みを取得して2週間オーストラリアのメルボルンに短期留学をしました。自分がこれまで自分で稼いだお給料で、なかなかの金額を使っていくことを決めた私にも、「短期留学なんで行っても意味ない」という言葉はズキンと響いてきました。この言葉を遮って、自費で短期留学してきた私の正直な感想をここに書いていこうと思います。
このブログは留学エージェントなどからお金をもらったりしていません。誰かから「こういう意図で書いて欲しい」とも言われていません。なので全て私個人の感想でできており、正直な気持ちしか書かないつもりです。そこは安心して読んでいただけたらと思います。
なぜ短期留学に行くことにしたか
まず私が短期留学をした動機から話していきましょう。私が留学したのは2019年8月です。ちょうどこのころ私はTOEICをメインに勉強していた時期で、当時取得していたスコアは835点でした。
受験日 | Listening | Reading | Total Score |
---|---|---|---|
2012/12/09 | 180 | 145 | 325 |
2018/11/18 | 405 | 280 | 685 |
2018/12/09 | 395 | 295 | 690 |
2019/01/13 | 385 | 370 | 755 |
2019/03/10 | 450 | 385 | 835 |
2020/01/12 | 465 | 420 | 885 |
私は「いつかTOEICで990点を取りたい!」と思っていたわけではなくて、英語を習得するための最初の手法がTOEICだったというだけなので、「800点超えたし、そろそろ会話の練習をしたい」と思っていたのです。オンライン英会話なども考えたのですが、私は諸事情あって大学生の時に留学をすることができなかったのをすごく後悔していて、当時は比較的休みを取りやすい職場にいたので「今なら行けるんじゃないか」と思ったのが短期留学に心惹かれた理由でした。
短期留学の価値
もっと安く、効率的にスピーキングを伸ばすという手法があるのはわかっていても、海外に行って実際に英語を使ってコミュニケーションをとって、過ごしてみるということをやってみたかった私。「ネットサーフィンオタク」みたいなところがあった私は、やるからには徹底的に情報を得るために調べまくる癖があります。金額のこと、ホストファミリーのこと、良いエージェントはどこか、語学学校について、などなど調べるべきことは山のようにありました。それをやっていく内に個人の方のブログやYouTubeで例の言葉に出会ったのです。
「短期留学なんで行っても意味ない」
今思えば、彼らの言っていることは主に英語力のことだったように思います。
- 短期留学に行っても英語力は伸びない
- だから行く意味がない
- お金の無駄
とこんな感じの意見がほとんどでした。でも、最終的に私は「そんなこと知ってるけど何か?」という感じで日本を発ちました。もちろん最初は「行く意味なんてないのかな」と心を揺さぶられましたが、1週間、1ヶ月などの短期留学で劇的に英語力が伸びるなんで難しいのはわかっていました。今まで勉強してきて「言語学習に魔法はない」とひしひしと感じてきたからこそ、そんなことは百も承知。私は英語力以上の価値を留学に求めていたから、こういった意見がどんどん気にならなくなていきました。
- 実際に現地に行ってリアルな英語に触れる
- クラスメイトと英語で話してみる
- 街を歩いて異文化を感じる
- 生活習慣の違うホストファミリーと一緒に住む
- お店で英語で買い物をする
- 一人で観光してみる
これらは大したことないように感じられるかもしれませんが、これは現地に行かないと味わえないものであり、「英語を学ぶモチベーション」をバシバシ刺激してくれるものです。短期留学であれば、ライトに現地を楽しめますし、語学留学なので課題も大学や大学院ほど重いものではないので友達との時間も楽しめます。結局は留学の価値をどこに見出すのか、というのが「行く意義」に繋がっていくのだと思います。
行ってみた感想
英語力は伸びたか?
結論から言うとほぼ伸びてません!!!特に私はたった2週間でしたから、いくら英語にどっぷり浸かる環境であってもたった14日間で変わるなんて到底無理です。学校は平日しかやっていないので10日しか授業を受けていませんし、しかも授業は午前中だけです。午後に友人と過ごしたりもしましたが、やはり英語に触れている時間はそんなに長くなかったように思います。
ですが、新しい発見はたくさんありました。当然と言えば当然なのですが、クラスメイトはみんな英語を学びにきているのでネイティブスピーカーではありません。私のクラスには韓国、台湾、フランス、スペイン、タイなど様々な国の人がいましたが、みんなアクセントがびっくりするくらい違って本当に毎日苦労しました。日本人がカタカナ英語になってしまうのと同じで、みんなそれぞれに母国語に寄った発音をしているのです。私の学校はルールが厳しくて、学校にいる間は英語以外話したらペナルティーがあったので、みんな英語を話しているはずなのに、「この人本当に英語話してる…?」と思う瞬間がたくさんありました(笑)
ですが、考えてみれば世界中で英語は話されていますが、その多くがネイティブスピーカーではないのです。それぞれの国のアクセントはもはや個性のようなもので、いずれはそれらに慣れていく必要性があります。それを思えば教室の中はまさに多様性で、さまざまな言語の音を聞きながら英語を学ぶと言う刺激的な経験になりました。これは語学学校ならではの経験だったように思います。
忘れられない体験たち
ここからは私のオーストリア留学中の「英語以外」の素晴らしい経験を書いていこうと思います。当時の短い動画がいくつか残っていたのでそちらも合わせてご紹介します。
一人で街を歩きまくる
午後は授業がなく自由な時間だったのですが、学校が定期的にアクティビティを用意してくれていました。私は積極的に参加していたのですが、何も午後に予定がないがポツッと生まれてしまい、家に帰るのもなんだったのでメルボルンの街並みを楽しむべく歩き回ることに。私はメルボルンのヨーロッパ調の街並みが大好きで、留学先をメルボルンにしたほどなので、街を楽しまないと後悔するなと思ったからです。
メルボルンの街並みは歩いているだけで心躍りました。古い教会や図書館、博物館などにも赴き、コーヒーの匂いを感じながら歩き回る時間は至福そのものでした。たまたま通りかかった劇場では「ハリーポッターと呪いの子」が上演されていて、「事前に調べておけば観れたかな…」と少し後悔しました。正直メルボルンはまたいきたいと思っているくらい大好きな街ですが、この街歩きをしなければそうは思わなかったかもしれません。旅行やツアーで来ていたらこんなに自由に歩き回ることもできなかったのかなと思うと、とても愛しい時間でした。
図書館の中の様子が動画で残っていたので、載せます。
自分でツアーを予約
実は2週間の留学中に自由に過ごせる土日は1週目の土日だけでした。なぜなら翌週は、日曜日に帰国するために土曜日に飛行機に乗らないといけなかったからです。私は1週目の土曜日をホストファミリーと過ごすつもりでいたのですが、ホストマザーが家を空けるので、出かけて欲しいと言ってきました。それを受けて、私も土曜日に友人を何人か誘ったのですが、みんな予定が入っていて遊ぶ約束が立てられなかったのです。月曜日に学校で初対面でその週の土曜日を誘っているので、当然急なお誘いということになってしまったのです。でも「とにかく出かけなきゃいけない😂」というよくわからない状況で、私はホストマザーに勧められて、メルボルンからほど近いフィリップ島という場所に観光に行くことにしました。
フィリップ島は👇のような感じ。
まず、いろんな英語の観光サイトを見てツアーを予約しました。もう予約さえも怖くて怖くて金額もスケジュールも何度も何度も確認してやっとの思いで予約しました。しかもそのツアーは集合が独特で、いくつかのピックアップスポットの中から近い場所を選んでそこで待っているとバスが来てくれるというものでした。この集合場所がただの道端なのです(笑)嘘でしょってくらいただの道なんです。私以外に誰もその道にいなかったこともあり、もう不安すぎで30回くらい集合場所を確認しました。(盛ってません)結果的には、無事にバスは来てくれて、動物園のような場所を訪れたり、ペンギンさんを見に行ったり、1日観光を楽しみました。普通の旅行だったらこんなバタバタな予定の決め方はしないですよね🤣でもこの1日を乗り切ったのは意外と自信になり、今では良い経験ができたなと思っています。
教会でお手伝い
フィリップ島に観光に行った次の日はホストマザーに誘われ、ホストマザーの教会に行くことになっていました。私はてっきりがっつり礼拝をするものだと思っていたのですが、意外とそんな厳粛な雰囲気の教会ではなく、みんなでお菓子パーティーをして、コンサートみたいな形式で聖歌を歌う楽しい雰囲気のものでした。
ですが、私のホストマザーは教会の中でも子供達に聖書を教える役割があったので、着いて早々に私をお友達に預けてほぼ終日どっかに行ってしまいました🤣自由すぎる!結局私は夕方までずっと教会内のいろんな方をお話をする羽目になったのです。10代の女の子が私の拙い英語に根気強く付き合ってくれたり、お母様方も「英語上手だね!」と褒めてくれたり、あれこれとお菓子を渡してくれたりと緊張しつつも楽しく過ごすことができました。私が想像していた「教会」というものよりもずっとラフに楽しくその時間を過ごしている様子がとても印象的で、連れてきてくれたホストマザーに感謝しています。コンサートのような礼拝の様子は以下から見ていただけます。(短い動画で申し訳ない)
後悔も、辛い思い出もある
ここまで留学の思い出を掘り起こしてみて、私はやっぱり「行ってよかった」という回答しか出てきませんでした。前述の通り英語力はほぼ伸びませんでしたが、そんなことどうでも良くなるくらい素晴らしい経験ができました。
その一方で、たくさん後悔もあるのです。
「もっと英語を勉強してくればよかった」
「ホストマザーともっとコミュニケーションを取ればよかった」
「学校初日から土曜の予定を抑えるべきだった(笑)」
「授業で物おじせずにもっと発言すればよかった」
などなど、言い出したらキリがありません。ですが、これらの後悔は全て「行かなければよかった」なんて意見には辿りつかないものなのです。むしろ「貴重な時間をもっと有効的に使えばよかった」というポジティブな後悔ばかりです。ぶっちゃけ、「時間とお金をかけてでもいきたい」と決断した留学に「行かなければよかった」なんて思う方はいるのでしょうか。その「行きたい」という強い想いから生まれる行動が全てを物語っているのだと思います。「行きたい」と言いながら行動しない人はたくさんいます。でも、調べたり行動を起こしている時点で「後悔なんてするはずがない」という答えなんだと私は思います。
とはいいつつも、正直、最初の1週間は慣れない環境が辛くて良い大人が泣きそうになるほどでした。シャワーの水冷たいし、10分しかシャワー使っちゃいけないし、部屋寒いし、洗濯は週1回しかできなくて服足りないし、学校で入学初日に手続きトラブったし、ポケットWi-Fi爆速で消費されちゃうし…こんな些細なことでも山のように積み重なれば相当のストレスになります。でもそんな「辛さ」ももはや良い思い出です。旅行では絶対に味わえない体験ですからね。まあ、でも、あの時はマジで辛かった…😭こういう体験は留学にはつきものと思うしかないと思いますが、ぜひこれから行く方は覚悟をして飛び立ってくださいませ。
短期留学の価値は自分で決める
これまで話してきたのはあくまで私と言う一人の意見でしかありません。ですが、結局短期留学の価値はそれぞれが見出すしかないのだと思います。私みたいに街並みや人との交流に価値を見出したり、「短期留学」が含んでいるさまざまな側面の中でも、自分が何を大切にしていきたいのかを考えていただけらば自然と答えは出てくるように思います。
「英語力を伸ばすためだけ」
これが唯一の目的であれば、私は短期留学をお勧めしません。オンライン英会話や自己学習をした方がよっぽどコスパがいいからです。でも、留学したいと思っている方で、英語力だけが理由の方ってほとんどいらっしゃらないのではないかと思います。是非、短期留学だったとしても、それが本当にやりたいことならチャレンジしてみていただきたいと心から思います。
美辞麗句を並べたつもりはありません。これが私の正直な気持ちです。このブログが誰かの背中を押すことができたら嬉しく思います。