独学で600点を目指す編|TOEIC 300点台だった大学生が、社会人になって800点超えた勉強法とテキスト

大学時代、「そろそろ就活が始まるから」と勉強する気もないくせに予約したTOEIC。結果は散々で、なんと325点(笑)そんな私が社会人になって一念発起して、885点を取った私の、自力で600点を超えた勉強法と、使った教材を全て大放出します!

私のスコアと学習段階

受験日ListeningReadingTotal Score状況
2012/12/09180145325大学時代、ノー勉
2018/11/18405280685独学で勉強
2018/12/09395295690コーチング初めて2週間くらい
2019/01/13385370755コーチング所属中
2019/03/10450385835卒業後、自力勉強
2020/01/12465420885完全自力

今回はこのスコアの分布の中でも2018年に独学で685点を取得するまでの勉強法とテキストを詳しくお伝えします。ぶっちゃけ、600点は自力で絶対に取れます!600点のためにスクール通うとかマジでやめたほうがいいと私は思ってます。スクールとか、コーチングとかやるなら自力で600点超えてからの方が絶対に効率よく学べて吸収できると思うので、まずは自力で基盤作りをするつもりで600点を目指してみてほしいです。

完全独学で685点を取るまで

まず今回は、大学卒業後から全く英語に触れてこなかった人間が完全独学で685点を取るまでにやったことを解説させていただきます。

まず、勉強を始めた時期の私のレベルを参考までに書いておきます。

  • リスニング:TOEICの長めの会話は苦手で、連結している部分などが聞き取れない。
  • リーディング:文法の法則をほぼ忘れており、単語の中学レベルしかわからない。

要は大学時代の325点とそんなに変わらない状況だと思います。むしろ下がってたかも。(流石に当時ノー勉で受ける気はにならなかったので証拠はないですが)全体的に私の歴代スコアを見ていただくとわかるのですが、私はリーディングが壊滅的に苦手で、どれくらいかというと「三単現のs」ってなんだっけと検索したレベルでした。ここからまずは独学でTOEIC600を目指していきました。 

勉強の進め方・学ぶ順番

  • 英文法→リスニング→長文読解の順でテキストをやる
    この順番にした理由は「文法は全ての基礎」だと思ったからです。文法が1番苦手だった私は「このままリスニングと長文読解をやっても分かるわけがない」と思い、苦手の文法をさっさと終わらせることにしました。
  • 毎日単語帳をやる
    単語の覚え方をネットで検索した際に「毎日少しずつでも進めて何周も回す」というやり方が主流に感じられたので、毎日単語は取り入れました。
  • 一通りテキストやったら模試を解く
    テキストで基礎を一通り身につけたらあとは実践。通しで解いて慣れていきました。

文法

使ったテキスト

世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part5&6 文法)

私の初期のテキストは全て関先生の「世界一わかりやすい」シリーズです。とにかく挫けたくなかったので、できるだけ易しいもので、600点を目指せる程度のものを使いたくてこちらにしました。

良かった点:

  • 解説が初心者向けでわかりやすい
  • TOIECのための文法解説が盛り沢山
  • そんなに分厚くないのでストレスが少ない
  • TOEIC文法問題の基本がわかる
  • TOEICの勉強を初めてする人におすすめ

気になった点:

  • 問題数は少なめ
  • 中級者以上には簡単すぎる
  • このテキストのみで高得点を取ることは難しい

1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急 (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TOEICといえば、と言われる名参考書。こちらも「世界一わかりやすい」シリーズと合わせて大変お世話になりました。

良かった点:

  • とにかく問題数が多い
  • 傾向と対策の情報がふんだんに入っている
  • 小さくて持ち運びやすく、スキマ時間にできる
  • 解説がわかりやすい

気になった点:

  • 難易度が高い問題はカバーしきれていない
  • 文法解説は中学英語の基本ができている前提で進む

具体的な勉強法

「世界一わかりやすい」シリーズを2周

まずは丁寧な解説が多い「世界一わかりやすい」シリーズを重点的に読み込みました。ポイントは文法の基礎を思い出すこと。「形容詞ってなんだっけ」「分詞ってなんだっけ」、この状態だと、この後に難しいテキストに移行しても解説が理解できずに挫けてしまうと思いました。なので、この「世界一わかりやすい」シリーズでとにかく基礎文法思い出して、文法用語を理解できる状態にすること、少なくともこのテキストの内容は全て理解できるまでやることに集中しました。

合わせてTOEICの文法問題の傾向を理解すること。TOEICの文法問題はとにかく傾向を知ることが大切です。例えば「受動態の後に名詞は来ない」という法則のもとで、選択肢が削れたりするので、こういった基本テクニックが沢山盛り込まれているこのテキストは「初心者の1冊目」に相応しいと感じています。2周すれば問題なく理解できるようになったと感じました。1周目はわからないことだらけの方もいると思いますが、2周目は楽に感じるはずです。

文法特急を繰り返し解く

もうこれは何周したか分からないです(笑)本当に何度も何度も解いてTOEICの問題に慣れることを目標になっていました。「世界一わかりやすい」シリーズは問題数が少なく、練習は多くできません。なので、いろんなタイプの問題を解いて慣れるという意味でこちらは最高でした。

解説は基本的に丁寧でわかりやすいんですが、基礎文法を覚えていない方には少し難しいと思いました。ある程度基礎をわかっている前提で解説されているので。例えば、形容詞は名詞を修飾する、とかそういう基本情報がないと、解説を読んでも「?」となる瞬間が出てくると思います。なので、私は先に「世界一わかりやすい」シリーズをやってて良かったと思いました。一発目でこれやってたら私はきっと理解できなくて苦しんだと思うので。Reading280点の成果で言うのもあれですが、600点を目指すならまずはこの文法特急をやり込めばいいのではないかと思っています。

リスニング

使ったテキスト

世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part1-4 リスニング)

良かった点:

  • 解説が初心者向けでわかりやすい
  • カタカナで初心者に優しく解説してくれる
  • ひっかけ問題も教えてくれる
  • TOEICの勉強を初めて受験する人におすすめ

気になった点:

  • 比較的簡単な問題が多いかも
  • 中級者以上には簡単すぎる
  • このテキストのみで高得点を取ることは難しい

具体的な勉強法

こちらも問題集を2周しました。頻出のTOEICの問題の傾向や、気をつけるべき単語など、初心者にとってありがたい解説がたくさん。音声付きなので、何度も聴いて練習できますし、各パートの基本中の基本が網羅されています。

ただ、こちらも高得点を狙うテキストではないことを申し添えておきます。ですが、リスニングに自信がない方でもこのテキストからであれば無理なく始められると断言できるほど丁寧に作り込んでありますので、おすすめです。beとbeingの聞き分けの方法や、問題文はどこまで先読みすべきか、なども助かる情報でした。

また、本書は発音記号などは使っておらず、連結している部分などはカタカナで解説してくれます。これがめちゃくちゃありがたかった!発音記号なんてゼロやりたくなかったので、こういった点もとことん初心者に優しいなと思いました。リスニングはこのテキストのみやって挑みました!

長文読解

使ったテキスト

世界一わかりやすいTOEICテストの授業(Part7 読解)

良かった点:

  • 解説が初心者向けでわかりやすい
  • 時間配分などの解き方のテクニックも紹介
  • TOEICの勉強を初めて受験する人におすすめ

気になった点:

  • 問題数は普通
  • 中級者以上には簡単すぎる
  • このテキストのみで高得点を取ることは難しい

具体的な勉強法

お決まりですが、こちらも2周しました。個人的にはリーディングが苦手なので、このテキストが1番苦しく感じました。ですが、時間配分なども丁寧に解説されており「ただ読んで解く」のではなく、「戦略を意識しながら解く」意識がついたのはこちらのテキストのおかげです。私はこのテキストを卒業した後も、このテキストで学んだ戦略で解き続けていました。

そして、このテキストをやってみて「先に文法テキストやってて良かった😭」と思いました。やはり、長文読解には文法力が欠かせません。いきなりこのテキストからやっていたら私は挫けていたかもしれません…。なので、リーディングに自信がない方はまずは文法のテキストからやってみてくださいね!

単語

使ったテキスト

世界一わかりやすいTOEICテストの英単語

良かった点:

  • 所々イラストがあってイメージしやすい
  • 全ての単語に解説があり、覚えやすい
  • 1ページに単語数が少ないので圧迫感がない
  • 基本単語が網羅できる
  • 例文付き

気になった点:

  • 難易度はTOEIC基本レベルの単語が中心
  • このテキストのみで高得点を取ることは難しい

具体的な勉強法

赤シートを使ってとにかく毎日単語帳を見て覚える。この時、私は音読をあまりしていなかったのですが、今なら絶対に例文の音読もやります。音読するとリスニングに効果的。正しい発音を身につければ必然的に聞き取れるようになってきます。

1日50語とか決めて、毎日その分は必ず音読。さらに前日やった分も音読すると記憶が定着しやすくなります。とにかく何周もすること。私はこの単語帳は7周しました。人間は忘れる生き物なので、「何度も単語に出会って、知り合いになっていく」という感覚で進めるといいと思います。人間は1日経つと約70%のことを忘れるそうなので、忘れていても落ち込まないことが大切です。

模試を解く

使ったテキスト

世界一わかりやすいTOEICテストの総合模試(600点突破レベル)

良かった点:

  • これまで散々見てきた関先生解説なので頭にすんなり入ってくる
  • 600点突破にフォーカスしている
  • 公式問題集は心理的にしんどい人におすすめ

気になった点:

  • 比較的易しい問題
  • 700点以上取りたい人には当然物足りない

具体的な勉強法

これも2周しました。これまでのテキストで学んだ戦術を意識しつつ実践していきます。とにかく通しで練習したほうがいいです!TOEICは時間配分が命だと思っているので、通しで解いてみないと意味がないと思います。

解いたあとは復習もしっかり忘れずに。一気に解いてしまうと復習が大変ですが、ここでちゃんと振り返ることで蓄積されていく知識が変わってきます。

TOEIC公式問題集はおすすめな教材ですが、解説が淡白なので、ある程度自力で理解する力が必要になってきてしまいます。一方で、こちらの模試はしっかり関先生の解説が入っており、これまで「世界一シリーズ」を解いてきた人にとってはすんなり入ってくる解説内容になっているはず。解説も600点突破に完全に重点を置いているので、難しい問題は捨てる部分もあったりします。でも600点突破を目指すならそれでいいと私も思います。

まずはこの模試で「通しのTOEICに慣れる」ことが1番大切かと思います。

まとめ

世界一わかりやすいシリーズの戦術はずっと使える

文法、リスニング、長文読解、全て「こう解くべし」というテクニックが沢山盛り込まれていますが、これはずっと使えるテクニックだと思います。最初にこのテキストで身につけておくと追い追い楽だと思います。英語力が高くても時間配分や解き方はやっぱり大切です。このテキストで基本テクニックを身につけておけば、あとはスキルを積み上げるだけだと思います。

まずは文法学習から

文法は全ての基礎です。文法知識がなければリスニングも、長文も解けないと思いますので、文法に少しでも不安がある方はぜひ文法から手をつけてみてください。あとは読解はやっぱり難しいので、最後にするのが無難な感じがしますね。

テキストはシリーズを揃えると楽

ご覧いただいた通り、私は「世界一わかりやすいシリーズ」でほぼ揃えました。これによるメリットは解説がスッと頭に入ってくること。解説って作者によって文脈全く違くないですか?私はそれさえも最初は億劫に感じたので、シリーズで揃えてしまいました。あと、「似たようなこと文法のテキストでも言ってたな」とか繋がってくる部分もあって、個人的にはお勧めできるやり方です。

テキストと模試で600点は取れる

上記やり方で私は無事に685点を取ることができました。600点はまず超えたい壁かと思いますが、ここまでできれば十分だと思います。ぶっちゃけ私は会社のお昼休みの時間にテキストと単語帳やって、土日に模試やって、勉強し始めて3ヶ月とかで初受験して600点超えています。

なので、毎日何時間もやらなくていいと思うし、1日30分でもいいからコツコツ続けてみてくれたら嬉しいです。私でできたんだから、絶対できます。

この記事を読んでくれた全ての方が目標スコアを達成できますように!

この記事を書いた人

杏夏 / Anna

大学時代のTOEICの点数は300点台。仕事をきっかけに、26歳から英語学習を始め、TOEIC885点を取得後、IELTS6.5を2023年に取得。英語学習を約7年継続してきて感じたこと、悩み、失敗談など赤裸々に語っていきます。最近はドイツ語も勉強中。フリーランスとしてWeb制作・Webデザインをしているのでそんな話もするかも?