IELTS6.5を取得し、英語学習をしているあんです!今回はビジネス英語に特化したサービス、「神田外語Extension」の本気レビューをお送りしたいと思います。
ビジネス英語を学べるサービスは日に日に増えている中、「ぶっちゃけどのサービスがいいのか」と悩んでいる方は少なくないと思います。特に仕事で英語が必要な場合は、急務な場合もありますし、とても深刻だからこそ、失敗はしたくない!という方も多いのでは?
そこで、私が半年間本気で挑んだ神田外語Extensionプログラムが参考になれば嬉しいです。神田外語EXTENSION(以後、神田外語)さんは受講している方も少なく、私も口コミがあまりにも少なくて少し不安になったほどなので参考になれば幸いです。
神田外語Extensionとは?
神田外語大学などを運営する学校法人が運営している社会人向けのプログラムです。特徴としてはビジネス英語に特化していること、英語の四技能のカバーするプログラム内容になっていること、学校法人ならではの蓄積されたノウハウで作られたプログラムである、といったところかと思います。
コースは2つです。両方とも、期間は約半年間になります。
- BREAKTHROUGH(TOEIC600点〜800点レベル)←今回レビューするコース
- BEYOND BORDER(TOEIC800点〜990点レベル)
BREAKTHROUGHコースの主なレッスン構成は以下です。なかなか盛り沢山ですね。
ネイティブ講師とのレッスン (グループ) | 隔週 | スピーキング |
日本人講師とのレッスン (グループ) | 隔週 | 文法、リスニング |
ライティング課題 | 毎週提出 | レッスンはなし、添削が毎週返ってくる |
スピーキング、リーディング、単語課題 | 毎週提出 | ネイティブ講師・日本人講師とのレッスンの予習という位置づけ。単語は毎週テストを受ける。 |
スピーキングレッスン | 週2回 | テーマ等は自由に選べる、指定できる。 |
なぜ神田外語Extensionを選んだか
そもそも何故私がこういった長期プログラムを希望したかというと、「仕事で海外出張に行かなければならなくなった」というのが一番の理由です。当時のわたしの英語力を説明するなら、以下のような状態です。
- ネイティブの爆速スピードでは聞き取れない事が多い
- メールは問題なく読める(ただ、時間がかかる)
- 返信はゆ~っくりなら調べつつ書ける
- シンプルな文章でしか話せない
2020年3月にTOEICで885点を取得してからすでに2年すぎており、明確な点数はありませんが、おそらく勉強もあまりできていなかったので、実力は落ちていたと思います。
海外出張では当然ちゃんとした英語を話せないといけませんので、なんとかしないとと思い、とにかくビジネス英語を短期間で伸ばせるプログラムはないかと探し回ったのです。以下が当時必死で作った比較表です。(価格等情報はすべて当時のものです)
やはり、がっつりビジネス英語を伸ばすとなるとコーチングサービスが主流で、そればかり探していましたが、私の要望としては「スピーキングに特化しつつ、せっかくやるなら四技能全て伸ばしたい」ということだったのですが、なかなかしっくりくるものがないと悩んでいました。(今思うと少し贅沢な要望ですね 汗)
そんな時に神田外語の説明会の案内をInstagramの広告で見つけて、参加してみることにしました。コーディネーターの先生が丁寧に概要を説明してくださいました。説明会を聞いてみて、私にとっては以下が魅力的に感じて、入会を決意しました。
- 週2回のスピーキングレッスン+隔週のネイティブレッスンで会話量が確保できそうだった
- 課題提出もあり、ハードそうだがやる価値はありそうだと感じた
- レッスン内容や、課題の中身を見て、四技能全体を伸ばすことができそうだと感じた
入会前事前テスト(Can-Do TEST)
レッスンを始める前に、30分程度の簡易的な四技能テストを受けます。コース終了後も同レベルのテストを実施し、伸び幅を確認するためのものです。当時の私の結果はこちら。
個人的には、この簡易テストで総合的にスキルを見ていただけているのかなと思いました。こちらの結果を元に、BREAKTHROUGHコースか、BEYOND BORDERコースかを決めていきます。私はスピーキング力の不足からBREAKTHROUGHコースを勧めていただいたので、そのようにしました。
レッスン内容
それではレッスンの内容について詳細と感想を書いていきます。レッスンの概要を再掲します。
ネイティブ講師とのレッスン (グループ) | 隔週 2時間 | スピーキング |
日本人講師とのレッスン (グループ) | 隔週 2時間 | 文法、リスニング |
ライティング課題 | 毎週提出 | レッスンはなし、添削が毎週返ってくる |
スピーキング、リーディング、単語課題 | 毎週提出 | ネイティブ講師・日本人講師とのレッスンの予習という位置づけ。単語は毎週テストを受ける。 |
スピーキングレッスン | 週2回 各25分 | テーマ等は自由に選べる、指定できる。 |
ネイティブ / 日本人講師とのレッスン(グループ)
- 日本人講師とのレッスン
- ネイティブ講師とのレッスン
この隔週のレッスンがこのプログラムの核と言えると思います。
というのも毎週の課題提出はこのレッスンで実施する内容の予習のような物が多く、新たな知識を得るのもこのレッスンになるからです。各レッスンの内容を共有します。
ネイティブ講師とのレッスン
ここでは2時間丸々Speakingに当てていくイメージです。主な内容は以下のとおりです。
- アイスブレイクのトーク
- 予習してきた事前課題に沿って新たな表現等を学んでいく
- 事前課題を使ってミニディスカッション
- 事前課題のロールプレイの暗唱チェック
私の担当の先生はとても気さくな方で3人いる生徒の話をうまく回してくださっていました。ZoomでWordファイルを画面共有し、生徒側が話していることを、文法や表現を適正なものに直しつつ文字起こししてくださり、レッスン後にそのファイルもダウンロードできるようにしてくれました。私は毎回このWordファイルでレッスンの復習をしていました。
課題の内容は完全にビジネスに特化したものでした。ざっと思い出せるものを書きます。
- 海外のクライアントとの会話のやり取りを暗記
- 電話応対文の暗記
- 会議のやり取りの暗記
- プレゼンテーション作成
最初の方はモデルの会話があり、それを毎週覚えてくることが課題でした。レッスンでは部分的に単語を隠しつつ覚えているか何度も立場を変えてロールプレイします。最終的には一人で英語でプレゼンをして卒業となりますが、レッスンでプレゼンの進捗もチェックが入りました。
ネイティブとのレッスンは「2時間喋り倒す」という感じで、会話量はかなり担保された印象です。
日本人講師とのレッスン
ここでは2時間丸々ReadingとListeningに当てていくイメージです。主な内容は以下のとおりです。
- 文法
- 事前課題の長文和訳をチェック
- Listening教材を聴いて内容理解
文法はその日その日で「今日は時制」「今日は仮定法」といった感じでスライドを見ながら進めていきます。途中穴あき問題が出てきて回答もします。
また、事前に長文の和訳の課題がでます。この課題の内容をレッスンでみんなで和訳を確認していきます。その際に文法や単語等の表現も一緒に確認していきます。
Listening教材は海外のニュースメディアの動画でした。イーロンマスクの動画など、最近のトピックの動画も多かったです。このListeningも事前課題があり、動画の内容を説明したスライドを事前課題で読んできて、そのスライドを元に穴埋め問題に回答します。動画を見るのは当日が初めてですが、事前にスライドで内容はある程度把握しているような状態です。動画を何度か視聴後、内容を確認していきます。私の担当の先生は全文音読し、シャドーインをしてレッスン終了という感じでした。
ライティング課題
毎週あるライティングの課題はライティング専門の先生が添削して戻してくれます。課題を書く前に、どうやってエッセイを書いたらいいのか、など解説している動画を視聴して課題に取り組みます。(この動画が結構長いです笑)
その他課題
ネイティブレッスン、日本人レッスンの事前課題は前述のとおりですが、それに加えて単語テストが毎週あります。単語帳も一緒に購入する形になっており、郵送で送られてきます。個人的にはTOEIC向けの単語で易しいものが多かったです。ただ、この単語テストは単語の意味を覚えるのではなく、例文の穴埋めになりますので、そこが難しかったポイントかなと思います。
Speakingレッスン
週2回(各30分程度)のレッスンがあります。ここでは前述のロールプレイの練習もできるそうですし、いろいろ柔軟に対応いただけるということで、私は海外出張の準備や、仕事で使う文章の添削等していただいていました。なんなら、好きなアイドルの紹介文とかも添削してもらいました(笑)
振替等システム
週2回の英会話レッスンは固定の時間です。柔軟にずらす事はできず、キャンセルした分は「現在予約している3ヶ月分の翌週に振替られます」。ようは後ろにどんどん倒れていく感じです。レッスン時間は最初に希望が出せますので、事務の方とちゃんと相談してから決めた方がいいと思います。
ネイティブと日本人の週1回のレッスンは「その週の別の曜日にずらす」ことしかできません。例えば、私は毎週土曜日のレッスンでしたが、振替できるのは木曜日のみ(開講している曜日が木・土のみ)なので、土曜日が無理なら絶対に木曜日は予定を空けないといけません。
半年の成果・感想
成果
Can-Do TESTの結果はこのような形になりました。かなり伸びたようですね^ ^客観的に数字がでると少しホッとできました。
感想
本当に英語力は伸びたのか?
個人的にはSpeakingが1番伸びた感覚があります。最初のCan-Do TESTの時に本当に「何を話せばいいのかわからない」状態で、ほとんど文章にできずに終わってしまった感覚がありましたが、最後のCan-Do TESTでは文章にしてスラスラと前より話せている感覚がありました。なので、Speakingに関する項目が伸びているのは自分的にも納得できました。(Fluency, Relevance, Professionalismあたり)最後にプレゼンを作れたのもいい経験だったと思います。10分のプレゼンテーションを英語でスラスラするには練習も必要ですし、その過程で文章も考え、スライドも作り、10分に話を収めるというのがいい特訓かなと思いました。
また、Writingも以前より文章を考えるスピードが上がったと感じました。以前は英文メールなんて100%DeepL頼みでしたが(笑)自分で文書を作ってみてからDeepLで変な表現がないか確認するようになったので、作業効率上がりました。
気になった事
逆に、文法、単語、Listeningに関しては「う〜ん」というのが正直なところです。文法は比較的簡単な内容でしたので、すでに自分で勉強してきた私には少し物足りなく感じてしまいました。教え方もなんというか「通常の英文法の授業」といった印象でした。単語も、前述の通り私は知っているものばかりで物足りなかったです。また、Listeningのやり方(日本人講師の授業)は一番モヤモヤしたところでした。ニュース動画をみてから、内容にはざっとしか触れないで後の時間が全て音読に使われてしまうのです。音読は一人でもできるので、もっとニュースの原稿内の表現など、細かく知りたかったですが、そこはスクリプトを渡されるだけで、内容理解は事前課題にお任せという風に受け取りました。とはいえ初めてみる動画なのに?と、とてもモヤモヤしました。
また、週2回の英会話レッスンですが、少し問題のある方もいます。私は1人の先生が「仕事のこういう文章をチェックしてほしい」と言っても「それはできない」とおっしゃり、私から何か話題を振っても「I don’t know.」で返してくる確率が多くてしんどくなり、途中で講師を変えていただきました。このレッスンは神田の教員がやってくれるわけではないと思います。その方も「ミュージシャンをやっている」とおっしゃっており、副業的な感じなのかなと思いました。(音楽の話は嬉々としてしてくれました…)
あとは週2回の英会話レッスンの振替の柔軟性があまりないことも挙げた方がいいでしょう。この半年間はできるだけ固定の時間を確保する覚悟が必要です。私は朝の7:00-7:30にして仕事に左右されない時間を選んでいました。
何が良かった?
圧倒的にネイティブの先生の2時間のレッスンに価値があったと個人的には思います。話を回すのが上手で、生徒3名でもずっと2時間喋りっぱなしだった印象です。ここで会話量を担保できたのがかなり良かったのかなと思います。雰囲気も穏やかで、趣味の話をしたり、楽しく交流しつつ文法や単語のミスはしっかり指摘していただいて、スクリプトまでもらえるので有意義なレッスンでした。
どんな人におすすめ?
個人的には以下のような方々にお勧めします。
文法、単語に苦手意識がありつつも(TOEIC650点前後)、SpeakingとWritingを強化したいビジネスマンの方。
TOEIC700〜850点前後ある方には、私のように少し物足りない部分が出てきてしまうと思います。そこは目を瞑って、SpeakingとWritingにフォーカスしたい場合はそれでもいいかと思います。それかもう少しレベルの高い方であればBEYOUND BORDERコースの可能性を相談してみた方がいいかもしれません。
まとめ
神田外語EXTENSIONの内容と成果をまとめてみました。
今や英語のコンサルサービスは星の数ほどありますが、あまり神田外語Extensionの口コミがなく、困っている方も多いのではないかと思います。費用が高いので、慎重に考えて決めていただけたらと思います。
また、私が受講したのは2022年でしたので、内容が変更になっている可能性がありますので、その点はご了承ください。